2012年6月27日水曜日

Jetpack Joyride レビュー

iPhone アクション 2011年9月1日配信

中年は何のために浮遊するのか


プレイ時間7時間、レベル31現在の感想

帰宅後の暇や歯医者の待合室といった多くの可処分時間の経過をブーストさせていただいているiPhoneゲー界隈。その一つの定石として
・1アクションに特化したシンプルなルールでハイスコアを目指す
・遊ぶ度にコインが手に入り、これを使ってカスタマイズしパワーアップ
というループがあって、以前ZombieGunShip、TempleRunで大変楽しませていただきましたが(どちらもオススメ!)、またまた頼もしい相棒に出会えました。Appleデザインアワード2012も受賞した本作「Jetpack  Joyride」です。

まずはそのルール。舞台は強制横スクロールの2D空間で、主人公はジェットパックを背負った大工の源さん風おじさん(似てね?)。
スクリーンをタッチしている間だけ背中のジェットが噴射されるので、これで上下位置をコントロールしてステージ上の障害物を避け、より長い飛距離を目指すという…ま要するにバルーンファイトにおけるバルーントリップモードと言えばファミコン世代の兄弟には伝わることでしょう。

タッチする/しないのみのシンプルな入力と、ジェットの噴射やその後の落下という制御に揺らぎのある出力は、iPhoneにお似合いのナイスカポー。
1プレイ数分で終わる浮遊感の面白さに加え、ステージ中で拾えるバイクや重力反転スーツなどのさまざまな乗り物もアクセントになっています。


そして道中に浮いているコインを集めて好きなパーツを購入(ただしコスチューム類に関しては見た目の変化のみで能力に影響はないので注意)と、この時点でもそもそも現在無料だしさっさとAppStoreののれんをくぐる理由に十分かと思うのですが、いざ遊んでみるとさらなるオプションサービスが待っています。

一つは、時折ステージ中を浮遊して横切るスピントークンという特別なコインを取得すると、ゲームオーバー時にその枚数分だけ出来るスロットマシーン。絵柄を3つ揃えればコインボーナスや追加の飛距離アップ、さらにはミス地点から再開などのおまけがもらえます。
そしてもう一つがミッション。「指定範囲内の飛距離で死ぬ」「障害物をギリギリの距離でかわす」「特定の乗り物の累計飛距離が指定数を超える」などみんなの大好きな実績解除がほどほどにぬるく調整されサイコロステーキのように一口サイズになったミッションが常に3つストックされています。これを達成すると経験値が貯まり、一定以上でレベルアップ。多くのコインボーナスがもらえます。
シンプルさは保ったまま、これら周辺のサービスがバラエティ豊かに用意されています。



昨日のハイスコアを超える事こそがいつだって最大の目的で、たとえ今日が凡ミスに終わってもその時得られたコインはいつかのハイスコアにつながる階段の一段、というのが本来のプレイとコイン消費カスタマイズの関係なのですが、「指定範囲内の飛距離で死ぬ」という条件の一例が示すように本作はミッションを目的にする1プレイもあって、これらハイスコア、ミッション、レベル、コイン、カスタマイズといった布陣はコンスタントに達成感を与えてくれるもんで、ってかぶっちゃけハイスコアの更新の方は現在伸び悩んでいるというか、進むにつれてもうこれ避けれんの?運じゃね?という不満もある中でまた浮遊を続けてしまう根拠であり、皆さん可処分でない時間まで処分してしまわないようご注意!

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