2012年7月14日土曜日

ROBOTICS;NOTES【ロボティクス•ノーツ】 レビュー

PS3/XB360 拡張科学アドベンチャー 2012年6月28日発売

世界を救うのはヒーローじゃない ー オタクだ。


と、とても乗りにくいコピーの本作は、『CHAOS;HEAD』『STEINS;GATE』に続く一連のゲーム作品シリーズ。近未来の種子島で、『ロボ部』周辺に集まった少年少女たちが、ストーリーが進むにつれ、明らかになる陰謀に迫っていく内容だ。


シリーズ作をプレイしていたので本作も購入。360は屋根裏に片してしまったので、PS3で遊べるのはありがたい。発売前から前作超えはないと制作者が語っているので、期待しすぎずにプレイ。(ちなみに、体験版は面白くなる前に終わるのでおすすめしない。)

プレイして思ったが、やっぱり陰謀論はおもしろい。さまざまなSFを読みあさってネタをあげているので、タイムリーなキーワードが多く登場する。(その分、今遊ばないとキツいかも…。)ゲームを遊んで出てきたキーワードをググるというサイクルが没入感を高める。

しかし、せっかくの盛り上がりも、キャラの視点がコロコロ切り替わるせいですぐにトーンダウンしてしまう残念な印象を受けた。いろいろな出来事を共有することでチームとしての成長物語を描くためとは言え、世界滅亡の陰謀が進行していく中でも、部活風景が挿入されるのは如何なものか。(ただ、チームとしての最後の盛り上がりは仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』並に◎)

そのほかにも、こだわりの3Dモデルのポリゴン同士がめりこむ、あまり活用されないAR機能、Twitterを模した「ツイぽ」によるルート分岐がわかりづらい(物語を深める点は良い)、主人公があんまり成長しないなど、細かい所をあげればキリはない。しかし、端からこのシリーズにそんな所は期待していないので、次回作ではもっと陰謀論とSFを十二分に楽しませて欲しい。


ちなみに最後まで遊んで残った二つの謎は、「後日談がないのはPSVitaでの外伝発売のため?」と「PhysXを使う必要が本当にあったのだろうか?」である。


2012年7月12日木曜日

覇王 2012年上半期 ベスト10&トホホ!!

おなじく2012年上半期に遊んだゲームを、おもしろかった順にランキングしてみました。今年のゲームではないものも入っています。

1位 ゼルダの伝説 スカイウォードソード
M1グランプリだって、優勝するのはみっちりネタがつまってテンポよく展開する漫才でしょう?そういう完成度です。ただし、美味しいところだけを遊ばせようという現代性もありながら、10年前から変わらない枠組みの古さもあって年齢不詳な箱入りゼルダ姫。大勢のクレバーでユーモラスなスタッフさんたちが5年もかけたら出来上がるのかと思うとこれからの数年がさみしいけれど、そもそも今作のセールスが今ひとつなようでこれからのシリーズ展開さえ不安だったりするので、やっぱり姫には純潔を守りとおしてまたお目にかかりたいなの1位!


2位 GRAVITY DAZE
重力操作の興奮とロマン。"見えるところには行ける"という自生するオープンワールド空間の舐め回し方として、一つのアンサーだと思う。移動が心地よければ、このジャンルのゲームが基本おつかいであってもすすんで向えたし、新しいエリアに到達したらコレクトアイテムを血まなこ探しながら心で笑ってた。操作のぎこちなさや長いロード、思わせぶりなダイアローグには余計なカルシウムの消耗をさせられたけど、ゲームを終了してコンビニに向かいながら、PortalやMirror's Edgeでのそれと同じく「あそこ行くならここでまず無重力浮遊して向こうに高速落下して…」なんて想像してたのが惚れた証拠。


3位 風ノ旅ビト
高解像度化はゲームの観光価値を高めてくれたと思う。そこでしか見れない圧倒的な景色を、ヴィジョンを、体験することが出来るか。核爆発の瞬間、海底都市、西部の荒野、遠未来の宇宙といった今世代必見のツアーリストに"夕日が照り返す砂漠"を必ず追加しよう!


4位 悪魔城ドラキュラXクロニクル
ソフト日照りのVitaで何か遊ぶゲームはないかと吠えていたところへ、じゅげむに教えてもらった大傑作。シリーズ未経験だったけど、高難度に自分の操作が最適化されていくのが心地よい伝統的な面クリア型のクロニクルと、豊かな絵、音、アクションにあふれた探索型の月下の夜想曲という両端の名作を遊んじゃったもので、私の心になかなか消えない伯爵の噛み痕が残った。


5位 AngryBirdsシリーズ
新しいiPadで遊び直して開眼して以降、気づけば過去シリーズの大半と最新作AngryBirds Spaceまで遊び込んでもた。
初心者も上級者も、ゲームに対する入力は"画面をスライドして離すだけ"という横一線。しかして、その上手さは入力の手数や組み合わせでなく、勘や予測や経験といったプレイヤーの内面にあるってところが良いと思う。

6位 ルミネス エレクトロニック シンフォニー
1プレイを1時間以上ぶっ通しで遊べるパズルゲームが他にあるだろうかっちゅう。1ゲーム終わるたびにメニューに戻される、しかもロードが長い、死なないとリトライできない、リトライすると前回のスコアが無効になる、あたりは大いに不満だったけど、それでも手広く多ハード展開してる中では、PSVitaで遊ぶのが最高じゃないっすか。



7位 Trials Evolution
どうせまた面白いし、どうせまたキーキー言いながら遊ぶだろう事はわかっていたからもういいかと思ってたのに、結局遊んでどうせの通りだった。
ファミコンの昔からある着地の美学がアナログスティック、トリガー、物理挙動、ゴージャスな演出、そしてこまかく刻まれスピーディーなリトライ(とそいつのツレの高難度)らと出会って怪獣になっちゃった。据え置き機で提案できるカジュアルゲームのお手本。ちなみに前作よりは簡単になった印象。よりは、ね。

8位 JetPack Joyride
過去記事参照(http://gameinquisition.blogspot.jp/2012/06/jetpack-joyride.html)

9位 モーターストームRC
PS1時代にコード・マスターズの「マイクロマシーンズ」に熱を上げたクチかつ、それ以来同ジャンルとの接触がなかったので、スクショ第一弾解禁から約束されていた購入。アイテムやブーストといったつい振りかけたくなる調味料は一切なしのストイックさは、繰り返されるリトライの襟を正してくれて好意的に感じたし、YouTubeで「タミヤRCカーグランプリ」の動画を見るリテラシーまで上がったけれど、カスタマイズと対戦がないのはなんでや。
それでも正味1、2分間の、一筆書きのような集中力を問われる作りは携帯機と相性良く、PSVitaはiPhone感覚でスリープ/復帰できて物理ボタンも備えているんで、今回あげさせていただいたようなゲームをコンスタントに提供してくれたらもう、全然愛せるからSCEさん頼む

10位 バイオハザード リベレーションズ
FPS、TPSのシングルプレイにおけるネタ運びの定番を抑えつつ、工夫が随所にあってナイス。画面が2つあるという前世代機からの特徴が、3DSになってPS2そこそこのゲームにも使えるようになったことで改めてその縁の下の仕事ぶりを感じた一本。マップの確認やアイテム管理を上画面とゲーム進行を邪魔せずできる、とかね。もう当たり前になっちゃってるけど、改めて京都と下画面を向いてありがとう!ホント言うと、アクションに特化した前作「マーセナリーズ3D」の方がもっと好きだったりする。


トホホ 3Dクラシックス パルテナの鏡
撃っても跳んでも気持ちよくなかった。

2012年7月5日木曜日

じゅげむ 2012年上半期 ベスト10&トホホ!!


2012年に遊んだ中でおもしろかったゲームをご紹介。見直してみると不作な印象。下半期のタイトルに期待。 ※非常に個人的なランキングなので参考にはなりません。

1位 風ノ旅ビト
ベタすぎるのでここに挙げるのも恥ずかしいが良いものは良い。感想は皆と大体同じなので省略。(オススメ → http://d.hatena.ne.jp/takanabe/20120611#p1


2位 ドラゴンズドグマ
期待してなかった分楽しむことができて、気づいたらこの順位。オープンワールドにアクション要素を求める人は是非。

 

3位 DARK SOULS
今更だけど今年遊んだのでしょうがない。骨がありすぎて序盤で脱落する人多数。(自分もバジリスクで心が折れそうになった。)進退の決断、繰り返しの楽しさが味わえる。開発リソースの配分がうまい。(ディレクターが切れ者だと思う。)



4位 ファイアーエムブレム 覚醒
前作に引き続きヌルいモードがあるので個人的には大助かり。戦争の緊迫感なくイチャつくユニット、3Dモデルになったことで不自然になった演出シーンなど、気になる所は多々あり。ブツクサ言いながらも最後まで遊べたので4位に。(育成に幅がある点は良かった。)




5位 ROBOTICS;NOTES
現在プレイ中。序盤の展開がダルく、主人公には感情移入しづらい。”謎”が出始める中盤になるとさすがにおもしろく感じる。終盤きちんと盛り上がって欲しい所。期待を含めてこの順位。(とは言え、前作ごえは難しいだろう。)


 

6位 フォトカノ
キャラクターデザインが古くさいけど、遊んでいるうちに気にならなくなってくる。(ときメモが古くさいのも狙ってなのか?)内容はいたって普通の恋愛ゲーム。特徴である写真撮影のたびにシステムメッセージが呼び出されてテンポが悪くなる所が残念。



7位 パズル&ドラゴンズ
フリック操作が気持ち良いパズルRPG。ソーシャルゲームの基本を押さえた上でゲーム性がある。無料でしっかり遊べるからこそ、課金しても良いと思える好例。演出過多な所は必要悪か…



8位 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
一度も見られることがないかもしれない技まで演出が作ってある。しかも、長年の間同じメンバーが演出を描き直していることに頭が下がる。本作は無理をしていない方のスパロボ。『コードギアス』好きなら是非。


 


9位 Draw Something
ソーシャルお絵描きゲーム。絵を介したやり取りで”お題”があることの重要さを実感できる。英語なので正解がわかってもスペルで悩む。お題のチョイスも含めて日本語版が欲しい。















10位 ポケットモンスターブラック2
ポケットモンスターBWの焼き直し。それでもこれだけ売れるなら正義。数分毎に何らかのご褒美がある、親切丁寧な進行など見習う所は多い。それでも、同じ展開の繰り返しがツライ。そろそろ斜め移動ぐらいはできるようにして欲しい。今回、子供と一緒に遊ぶという非常に個人的な体験ができたのでランクイン。





トホホ NEWラブプラス
処理が重い。望まれていない追加仕様。何よりバグが多いのは論外。(バグ情報&対処方法 → http://www16.atwiki.jp/newloveplus2ch/pages/90.html