In addition to all three thatgamecompany titles, flOw, Flower, and Journey, the complete set of bonus content includes:
『Duke War!!』は、日本未発売の『Journey Collector’s Edition』に収録されている。Game Jam(即席チームで48時間以内に1本のゲームを作るイベント)で作られたタイトルで、とてもシンプルな内容だ。ほかにも『Gravediggers』『Nostril Shot』も収録されているが、最も特徴的な『Duke War!!』を紹介する。
ゲームをインストールして起動すると画面いっぱいに落書きのようなステージが表示される。悪い印象はなく、ちょっとしたボイスやジングルと合わせて良い味になっている。
本作は2~4人の対戦型ゲームで、プレイヤーは領主となり、(ただのバカにしか見えない)王様に気に入られるために争う。領主を小屋に移動させると、プレイヤーについてくる小作人が出現する。小作人を木まで連れていくと木を切ってお金に変え、そのお金をタワーまで運ぶ。(タワーは小作人を3人以上連れている時に建てることができる。)タワーがお金でいっぱいになり、そのお金を王様が回収すると100点となり、最初に目標点数に到達したプレイヤーの勝利となる。
プレイヤーにできることは、移動と小作人の誘導/停止の切り替えだけなのだが、上記のルールによって非常に戦略的な内容になる。どこに連れていくのか?行動を切り替えるタイミングは?どこにタワーを建てるのか?対戦相手の動きは?バカな王様はどこ?などなど、常に考えながら行動しなければ勝利できない。ゲームのペースはどんどん上がり、最後は多数の戦士たちによる戦いが繰り広げられる。
プレイ中、「何かに似てるなぁ」と思い出したのが奇作『ボコスカウォーズ』( → http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_bw/index.html )だ。脳内では「すすめ すすめ ものども……」が流れる。2012年にボコスカの魂を持つゲームが海外で生まれるとは思いもよらなんだ。
『Journey』『Flower』『flOw』だけでなく、3本の限定ゲームが遊べて29.99ドルなのはコストパフォーマンスが良い。Amazonでもに購入できるので、気になるタイトルがあるならオススメだ。(ちなみに私は『Flower』『flOw』については雰囲気だけであまり好きではない…。)